テナント保険
賃貸契約者は、入居日までに入居者保険(テナント保険とかレンターズ保険と呼びます)に、入る必要があります。
戸建てなら大家さんが、アパートメントなら管理会社が、一定額以上のテナント保険に加入してくださいと条件をつけてきます。
保険の選び方
私個人はWebで自分で探した方法と、日系の代理店経由で探した方法があります。
オススメしたいのは両方から見積もりを取ることです。
Webで自分で探す場合は、同じ補償額でも安価な保険を探すことができる可能性が高くなります。ただし条件をつめる作業や、保険クレーム時は英語になりますので、ある程度の英語力は必要です。
日系の代理店経由で探す場合は、いくつかある保険会社から最適なものを選んで提示してもらいます。日系だからか、保険料がより高い場合もあれば、自分で探した保険より安い場合もあります。
やはり複数の見積もりを取ることと、その比較は大切かと思います。
また日系代理店だとトラブル発生時も手続きを日本語で対応してもらえます。
自家用車を購入する場合は、自動車保険の見積もり取得時にテナント保険と同じ保険会社の場合、ディスカウントを受けられます。
テナント保険を使う時
保険は使う機会がないことがベストです。ただしトラブルが起こってしまう可能性はゼロではありません。
私の事例でいうと、3階建てのコンドミニアムの3階に入居しているときに水漏れのトラブルを起こしてしまいました。
週末に洗濯機を使っていた時のことです。
洗濯物と洗剤を入れ、スイッチを入れます。
水を貯水する音を確認した後、洗濯スペースのドアを閉じ、リビングのソファでウトウトしていました。
次にソファから目覚めたのは、玄関のドアで呼鈴とノックの音がした時でした。
ドアを開けると、階下の住人と名乗るイライラした表情の奥さんが「水漏れしていませんか?」と話しかけてきました。私はゾッとして、洗濯機を確認しに行くと、周辺の床、カーペットが水浸しになっていました。
洗濯機の電源を切り、水の元栓を閉めた後に、玄関に戻り大変すみませんウチが原因でしたと。
電話番号を交換し、保険屋さんへ報告してまた連絡しますと言ってその日は別れました。
水漏れの原因は、洗濯工程の途中で給水ホースが外れたことにより、洗濯機に水が供給されることなく、床に延々と水を撒いていたためでした。
保険会社とのやりとり
週が明けて保険会社へ連絡すると、担当者を手配して連絡を入れるとのことで、自分の連絡先番号を伝えました。
まもなくして、アジャスターと言われる、損害程度を調査する方から、いつ何時に伺いますとの電話がありました。
アジャスターは、うちへ来るなりデジカメを持って水漏れの影響範囲をくまなく撮影、被災宅にも行って撮影をするとのこと。
金額算出や支払いは全て保険会社が取りまとめてくれます。
被害にあわれた家の奥さんとも、必要最低限の進捗のやりとりをしました。
水漏れ対策はできたか、その内容を教えて欲しいと、何度か言われました。
基本的には保険会社が起こった事故の交渉・調整を行いますが、対策は自分に委ねられています。
再発防止
ホースの取り付け口の留め具は新しく付け替えました。
水漏れがあっても、階下に漏れないように万全を期してくれと、クレームを受けましたので、言われるがまま、トイレの便座のシールリングの交換も行いました。
後から知りましたが、構造上、シールリングが消耗しても水漏れの原因にはならないとのことでした。そもそも洗濯機とトイレも離れています。
多量の水がフロアに漏れ出たのは確かですが、その水がなぜ階下の天井を伝って水漏れしたかの根本原因は分かりませんでした。どこかに隙間でもあったのでしょう。
それからしばらくは、洗濯機を回すときは、かなり神経質に水漏れがないか確認するようにしていました。
まとめ
どちらの立場であっても、事故・被災などのトラブルがあるとエネルギーを消耗します。その時に味方として動いてくれる保険会社は頼もしい存在です。
保険は基本的に年次更新です。保険会社は、電話の繋がりやすさ、メールの返信スピードなどにも普段から注意を払って、いざという時に、きちんと対応してくれる会社とお付き合いをしましょう。
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